No.37 ☆ 蛍光灯と白色LED照明の波長比較・・・・

 消防法の改正により 蓄光標識が誘導灯の補完ではなく 条件付きではあるものの 消防設備品として認可されることとなったのですが 一方で省エネ対策で 蛍光灯照明からLED照明への設置移行を進める施設が増えています。

こぼれ話の2009.7.20号 No.4 と ひろい話(小冊子掲載)に取り上げてからも 問合せは続いており その後の研究会講話でも たびたびお話の中で触れられることが多くなりました。その中で 蛍光灯とLED照明の波長を比較できるものは無いのかという要望があります。

講話の中で 説明に使われた講師の方もいらっしゃいますが 資料として配布されたものはありませんので 今回のこぼれ話で掲載可能のものを紹介いたします。

 

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白熱電球と蛍光灯・白色LED
 

このグラフは 野本 知理(のもと とものり)さんのサイトに掲載されているものです。発光システム研究会のこぼれ話への掲載をお願いしましたところ許可を頂くことが出来ましたので紹介したいと思います。このグラフの解説は次のように記されています。

白熱電球と蛍光灯・白色LED

白熱電球が非常にただ幅広いスペクトルであるのに対し、蛍光灯(白色)では水銀の発光による鋭いピークが見られます。ただし、400nm以下の紫外光は蛍光灯の蛍光物質を励起させるのに使われるかカットされているのでそれほど強度はないようです。

一方、白色LEDは2つのピークを持つ特徴的なスペクトルになっています。 これは、白色LEDが青色LED+蛍光物質という組み合わせで白色光を発生させていることに由来します。 つまり480nm付近のピークは青色LEDによるもの、500nmより長波長側の幅広いスペクトルは蛍光物質によるものです。

なお、白熱電球と蛍光灯については、(分光器のセッティングの都合で)フィラメントの光でなくて傘からの光である可能性があります。

というように分かりやすく解説されています。蓄光原料の励起波長は450nmくらいまでと考えられています。グラフの白色LED照明は発光波長のピークが450nmを越えたところにありますので 蓄光原料が励起しにくいことが判ります。

蛍光灯照明が蓄光原料によく反応するのは グラフを見ると450nm以下の波長で2つの波長ピークが見られることで理解できます。このグラフから蓄光原料は蛍光灯照明ではよく蓄光するものの 白色LED照明にはあまり反応しないことが判ります。

市販されているLED照明はもっと高波長のLEDを使っているものがあります。ピーク波長が450nmより高い波長域であればあるほど 蓄光原料は反応しませんので もっと光らないLED照明もあるということを理解しておきましょう。

蓄光機能を持った消防設備や防災商品も多くありますが 取り扱う担当者は照明の発光波長と蓄光原料の励起波長も知っておく必要があります。省エネと安全を同時に考える必要があるということです。今後も意識して取り上げるべきテーマと考えております。

今回 お世話になった 野本 知理さんのサイト 「スペクトル色々」はほかにも興味深い テーマが多く掲載されています。とても参考になりますので是非ご覧ください。気が付けば 最後の月になりました 早いですね~ 次回もお楽しみに!!

2010.12.5号
原稿担当:発光システム研究会
竹中 直(チョク)

 

グラフを掲載させて頂いた 野本 知理さんのサイトはこちらです。

スペクトル色々
http://t.nomoto.org/spectra/

スペクトル色々: 照明とディスプレイ
http://t.nomoto.org/spectra/000198.html

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